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建築・建設業界の裏や闇を斬る! 大工のおっちゃん工房

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古民家フルリノベーションを仮想空間でしてみた件.Ver2

古民家土間



なぜ段差があるのか、そしてそれを解消する方法とは

古民家リノベーションは、楽しい反面手を入れる個所がとても多くてあまり経験が少ないDIYerさんは、思いっきりがないとなかなか手が出せないものですね

前回、段差の有無や素材のお話をして終わったので、ちょっとその続きを先にお話ししておきます

昔は、家に段差があるのは当たり前で、それが敷居だったり框(かまち)だったり畳寄(たたみよせ)だったりします
造作物用語についての説明は、今回は省きますけれども、次回にでも詳しく説明いたします

今回は、フルリノベーションになるので、絶対に避けては通れない道なのですが、よく見る畳の部屋を板の間にする動画やブログの記事を見ると、段差の上の部分を基準にして、高さを出しています

敷居や框に水平器を乗せて、ほぼ水平だから大丈夫という事で作業を始めている場合がほとんどではないでしょうか?
ただ、これでは東西南北の高さを全部確認しているのかどうかが不安です

みなさんが古民家を内見して段差を確認したとしましょう
そうするとほとんどの部屋に段差がある事がわかります
段差は、障子や襖の敷居、畳がずれないように当てる枠が主ですが、敷居はくぼみがあって障子や襖のレール役になっています
ですからむやみに踏んでレールの溝をすり減らさないように段差で1寸上げているのです
これが段差を作った主な理由です

今回はフルリノベーションなので、勿論段差がないフルフラットの床を目指すのですが、簡単に敷居の上を基準にするのが何故いけないのでしょうか?

簡単に説明すると以下の2つが理由です

1、古民家にはコンクリート基礎という概念がありません
  塚石、塚柱で土台を支えています
  ですから、経年劣化で塚石や塚柱が割れていたり歪んでいる可能性があるので、まずそこ 
  から補修しなければいけません

2、古民家は断熱という考えがありません
  勿論断熱材も入ってないわりに部屋が大きいですから、通常より多くの断熱材を入れなけ
  ればいけないのです
  そのためにも下地が20mm~40mmの隙間では到底充分な断熱効果は得られません

この2つの理由から床の段差を解消する方法は、敷居、かまち、畳寄は撤去するのが一番です
框や畳寄は、実は両端と中間をクサビで沈下防止とかしめているだけなので簡単に外れます




農家リノベーション玄関1


一番段差のある土間を客間としてリノベーションする



さて、私が最初に目をつけたのが土間
みなさんは想像つきますかねぇ、土間というのは床部分が土で、昔はここで収穫した農作物の選別や農機具の修理などをした場所なので、かなり広い場所です
ですが、部屋までの段差がかなりあって、通常60cm~70cmあるのが普通です

今回は仮想という事で、約10畳の大きさで、部屋までの段差を60cmで設定しました
上の画像をご覧頂くとわかると思いますが、まず玄関が+5cm、薪ストーブの煉瓦が+10cm、囲炉裏がある床が+20cm、FIXガラスの設置した床が+20cmと段々にかさ上げしています

もう少し広く土台までいじれば20cmという段差を作る事もなかったのですが、古民家で土台をいじるとことが大事になりそうなことと、年配の方が使う場合は10cmの階段を作れば解消するだろうという考えからこの設計にしました

畳は20cm上げていて、中は収納になっています
何故FIX窓を設置したかというと、冬場に熱が逃げないようにする目的なのですが、壁のままだと閉鎖的になってしまうので、あえて窓にしてみました




古民家フルリノベーション計画玄関4



玄関からすぐの客間

寛げる空間の先にはルーバー式の開き戸からのキッチン、壁掛けテレビも設置してみました
今回は下地の調整や断熱も新規で設置すればいい、比較的簡単に完成できる土間をご紹介しましたが、土間全体をコンクリートの土間にすれば、なおいいと思います

この空間はこれしか出来ないというわけではなく、別な視点からみればもっといい設計ができるのではないかと思いますので、一例としてご参考になさってください

さて、実はこの設計にはもう一つの玄関があります
次回はそちらの内容をご紹介します

みなさんもフルリノベーションやDIYでお困りの事があればこちらからご相談ください
直接のアドバイスをご要望の方はこちらから

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